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埼玉県出身
04年 法政大学入学
06年 「fuji100プロジェクト」※の代表となりプロジェクトを実行
※fuji100プロジェクトとは?
今、就活をしている3年生は、何を目指して就活をしている?有名企業に入るため?内定をもらうため?
…きっとそうじゃない。私たちは“カッコよく働く”理想の自分を目指さないといけない。
内定をもらうことが、ゴールじゃない。
その先にある、大きな人生の目標を見つめないといけない。
10年、20年先の理想の自分を描いて就活しよう。
でも、理想の自分って?
理想の自分への道はきっと楽な道じゃない。日本一高い富士山だって、同じ。
下から「キレイだな」って眺めるだけじゃ、本当の険しさと頂上での感動はわからない。
だったら、頭の中で考えるだけじゃなくて自分の足で体感してみようじゃないか!
頂上目指して、自分の力で歩いてみよう!
就活は誰だって初めて。一人では不安がある。でも自分は一人じゃない。
周りには同じ不安や大きな夢を持った仲間がいる。
本気で語って、成長し合える仲間がいる。
Fuji100を通して自分にとっての人生の目標、つまり理想の自分を見つけよう!
そして、不安を分かち合える、一緒に就活を乗り切っていけるかけがえのない
仲間を作ろう!
というコンセプトの下で、これから就職活動を控えるいろんな大学の学生が一緒に
富士山に登るという企画である。
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―大学に入ってから価値観は変わりましたか?
みんなが中学校から高校に上がって「自由だ!」って感じたのと同じような、いやそれ以上の気持ちを感じたかな。生活のリズムを自分で作っていくという観点で見ると、価値観は変わったと思うよ。
―自由な時間を何に使ったのですか?
今までの2年半通して、企画を作ってきたね。1年生の時は、オープンキャンパスのスタッフをやったよ。1年生から4年生まで有志で集まってやるんだけど、私の大学のオープンキャンパスは学生主体で、このオープンキャンパスに来て私の大学に行きたいなって思う人もたくさんいるくらいとても評判がいいんだ。オープンキャンパスのスタッフをやろうと思ったのは、1年の4月に学生主体でやるキャンプに参加したのがきっかけで、そのキャンプで、学生が主体でやることそのものにすごく刺激を受けたんだ。それでそのまま学校の企画を作ることにスムーズに携われたんだ。
また、大学を卒業した後、自分は社会を作って行く、社会に付加価値を出すことによって対価、お金をもらう人になる、という意識があったんだけど、自分は学校生活を通して何をしたらいいのか分からないのを感じてたから、社会に利益を出すってどういうことだろうっていうのを知るために、1年生のときからいろんなアルバイトをしてきたよ。
―アルバイトは具体的にはどんなことをしてきたのですか?
最初はスーパーのレジのバイトから始まったかな。また全部のファーストフードのアルバイトをやってマニュアルとかも比べてみたかったかな。でも実際は、学校の時間と都合が合ったということで、学校の近くのなか卯でバイトしたよ。バイトをした目的って言うのは、まずマニュアルを見たかったこと、そして接客がしたかったからだったんだ。
また、家庭教師もやったし、アルバイト情報サイトのテレアポの営業のバイトもやったよ。一番楽しかったのは、結婚式場とかの配膳のバイトかな。雰囲気がピリピリしてるから自分もピシッとしなきゃなって思えたし。厳しかったけど、一流のサービスはここから始まるんだなって感じられたし。あと、厳しければ厳しいだけ、すごくたくさんチェックポイントがあることに気づいた。感情的に怒っていても、怒る理由を引き出してみると、結局はそのチェックポイント、つまり納得できる厳しさに行き着くんだなと分かった。
―こうしていろんなアルバイトをしてきて、精神的に変わったことはありますか?
自分と全然違う世界を、自分で見に行ったことによって、世界が本当に広いなっていうことを学んだ。そしてその広い世界にいくための方法を真剣に考えたいなって思った。
また、何がハッピーかなっていうこと、喜びも考えてみるようにもなったかな。アルバイトをして今考えてみると、自分自身、そして他人がハッピーであればどうでもいいんだよねって思ったかな。
―中野さん自身が、こうしている時がハッピーという時はありますか?
一番楽しいのは、できないことができるようになった瞬間、分からないことが分かるようになった瞬間かな。また、自分がまいったときに支えてくれる人や場所を外部に求めるだけでなく、自分の内部で持っていることも大事なことだと思う。
―サークルには入ってたんですか?
一回入ったんだけど、あまりにもつまらなかったからやめた。やっぱり企画する方が楽しかったからね。
―2年生のときは1年生のオープンキャンパスのようなイベントはやってなかったんですか?
1年生の最後にやった合宿に携わって、楽しいと思う瞬間を作りたい、提供したいって思うようになったんだ。他人にその楽しさを提供する場所を作りたいっていう感覚が芽生えて、2年生の最後のころに、学部生を対象とした立食パーティーの企画をしたんだ。人と人がつながる場所を提供できたということで意味はあったと思う。そして3年生の4月に、よし!Fuji100やろう!って思ったんだ。
―Fuji100はどういう経緯で始まったんですか?
06年度卒のリクルートに行った人が去年「富士山100人プロジェクト」をやってて、それで去年富士山に登ろうよって誘われたんだ。でも日程が合わなくていけなかったんだ。07年度卒の人でそれを引き継ごうという人がいなくて、とりあえず今年はなさそうだったんだ。でもそこでまず、そんな面白そうな企画なのに今年やらないのは寂しいよな、嫌だなーって思ったんだ。第二に、自分でリアルに就活考えた時に、仕事についてどういう風に生きて行くかについて話せる人たちがたくさんいたらいいなって思ったんだ。第三に、私は富士山に4年間毎年登るぞって決めてたんだ。そして最後に、作る側になるっていう感覚がもともと私にあって、Fuji100を作ってみたいなって思ったんだ。それで06年度の主催者に会って、話聞いて、ゼロハチ生でやるぞって決起してやることになったんだ。
あ、ここでいうゼロハチ生っていうのは2008年4月から仕事をすることを真剣に考えている人のことね。
―プロジェクトをする上でいろいろな障害があったと思うんですが、今まで乗り越えてきたことについて教えてください。
一番難しかったことは、スタッフがみんな単に企画をなんとなく「やってみたいな」っていう思いの人たちで、まだ作るっていう感覚がない、つまり「作る」レベルまでに達していなかったことと、お互いが全然知り合いじゃなかったこと、そして残り時間が少なかったことかな。また、スタッフチームとして参加者にサービスを提供しなければいけないのに、そこまでスタッフが結束する力がなかったことや、実際最初スタッフ自身がその力の無さを自覚していなかったことも障害の一つだったかな。その足りなかったということはたもっちゃんが見せてくれたからこそ分かったんだ。見せてくれなくてもそれなりのモノはできたと思うけど、見せてくれなかったらあそこまで面白い企画にはならなかったよね。
―見せてくれたというのはどういうことですか?
見せてくれた、というのは文字で「チームワークが足りないよ」って教えてくれたことかな。この企画でチームワークと役割分担の違いがよく分かったね。
―チームワークと役割分担の違いとは何ですか?
10年間一緒に過ごしてくれば、この人はここがすごいなとかここが弱いなとか分かって安心して仕事も任せられるんだけど、スタッフはまだ会って間もないから、この人これが出来そうだなとか、推測でしか分からない。で、そのまま仕事を任せちゃったとする。それでその仕事が出来なかった時、みんなどうにかすればいいなって思うよね。役割分担だと、仕事が出来るようになるための何かしらの補い合いが出来ないんだ。チームワークではそれが出来る。
また、チームワークの上でも問題があったかな。私がスタッフのみんなを集めたこともあって、このプロジェクトが私中心に動いてたんだ。だからスタッフ間のコミュニケーションも私を通してのところがあった。それで結構苦しいこともあったし。でもコミュニケーションを円滑に行う方法もあったと思う。それをやる技術が私にはなかった。みんなそれぞれ意見は持ってたんだけど、意見を持ってた人がスタッフみんなに意見を言うその場を提供することが私にはできなかった。最初に私が「私中心で行くぞ!」っていう感じを作ってしまったことが原因かな。最初の印象は強くて中々修正するのは難しかったかな。
―会社を作りたいとは思わないんですか?
思わないかな。自分に対する自信はそこそこあるけど、やり方がわからないし、利益を出す自信がそんなにないしね(笑)しかも、会社を作る目的、目的意識があんまりないからね。
―当面のやりたいこと、会社に入ってからやりたいことっていうのはありますか?
Fuji100でプロジェクトを作ることで「作る」っていうことをしたりして考えてみて、自分も他人もすごく純粋に、何をやってても楽しめられればいいと思うようになった。私は、どんなルーチン的な仕事でも、楽しまなきゃ損だって思って、楽しむことができるんだ。そういう風にみんななればいいなって思う。つまり仕事を通して、楽しいと思える時間や場所を作りたい、他人に提供したいなって思う。それができれば仕事の内容は何でもいいと思う。つまり、自分の行いによって周りの環境を楽しくさせるのでもいいし、アウトプットした製品が楽しませるようなものであってもいいし。でも一番最初にやりたいのは営業だなって感じてる。あと人が好きだから、人と関わっていきたいな。
―Fuji100でやったような「企画」はやってみたくないのですか?
企画もやりたい!やりたいけど、まずは営業をして、自分の会社以外の事情やお客のニーズが分からないと自分のプロダクトも作れないと思うんだよね。その諸事情がダイレクトに分かるのは営業だと思うし。だからまずは営業かな。
それに最初社内に閉じこもってしまうと、その企業の文化が自分に徹底されて、その会社に止まっちゃって独立もなかなか難しくなってくるし。独立も考えていないわけではないしさ。その点でも自社だけでなく、周りの諸事情が知れる営業がいいかな。また、他の会社の人ともたくさん触れ合ってみたいし。
―どんなことでも自分が楽しめることができる秘訣は?
自分が今していることに意味を見出すことかな。前にも言ったけど、実際できなかったことができるようになった時はたまらなく嬉しいし。
―趣味とかはありますか?
動くのが好きだね。短距離は遅いんだけど、長距離は速いよ。長距離走が速くなったのは、そもそも長距離って5分とか6分とかじゃん?だから速く走った方が辛い時間が短くなって早く楽になれると思うようになって速くなった(笑)
―帰国子女ですか?
あ、よく言われる。英語は全然しゃべれないし。でも英語は好きなの。
―最近は何について考えていますか?
やっぱり2008年4月から何をするかだよ。リアルに自分のキャリアをデザインしているね。またちょうど今授業で家族についても学んでいて、そのこともあって自分で家庭を作るって考えたりすると、私どうするのかなって思っちゃったりするかな。
―子供は欲しいと思いますか?
うーん、分からないなぁ…。でも子供は好きだよ。でもここで子供を産むということを考えた時に、家庭においては子供はすごい大きな役割を担っているから大切なんだけど、世界的に見ると、人口が爆発しそうなのに、なぜそんな今わざわざ子供を産もうとするのかとも思うし、また今地球には私たち人間が今まで生み出してきたたくさんの異物があるのに、それを次世代の子供に負わせることを考えると、自分の血のつながった子がどれだけこれから苦労していくんだろうとかを考えちゃうな。だから子供は欲しいとは思うけどかわいそうな気もする。
―仕事と家庭の両立はしたいと思いますか?
両立したいで出来るんならすればいいけど、出来るかどうかは実際やってみないと分からないよね。別に収入のために仕事するわけではないし、自分の満足のために子育てしてもしょうがないよ。借金の多い今子供を産んで意味はあるのか?と考えたりするしね。
―ありがとうございました!!